秋本 (あきもと おさむ、1952年〈昭和27年〉12月11日 - )は、東京都葛飾区亀有出身の日本の漫画家。デビュー時のペンネームは山止 たつひこ(やまどめ たつひこ)。 代表作は1976年から2016年まで40年間に亘って一度も休載せず続いた『こちら葛飾区亀有公園前派出所』(通称こち亀)。
37キロバイト (5,530 語) - 2021年12月17日 (金) 13:49



(出典 storage.mantan-web.jp)


漫画は読んだことがありませんが、アニメはたまに見ていました。とにかく両さんがメチャクチャで、笑ってしまいます。今でも覚えてるのは、最後に両さんの歯が抜けるんだけど、実は乳歯だったというオチ。家族で爆笑した思い出があります。

1 征夷大将軍 ★ :2022/01/19(水) 10:02:02.30

ふたまん1.19
https://futaman.futabanet.jp/articles/-/121455

本作は、一話完結をベースとしたギャグ漫画ですが、笑いだけではなくときどき泣ける話を盛りこんだり、時事ネタをつっこんだりと、作者の幅広い知識と深い見識が見え隠れする内容となっています。さらにそんな中には、ふつうの漫画ではありえないような突拍子もない発想による「実験的なエピソード回」も存在。そこで今回は、個人的にとくに驚かされた4つの斬新な実験回をご紹介したいと思います。

■上下二分割されて異なるストーリーが展開
まず『こち亀』の画期的な実験回として思い出すのは、ページの上半分と下半分で異なる2つのストーリーが描かれるという手法です。『こち亀』では何度かこの手法で描かれたエピソードが登場します。

たとえばコミックス65巻に収録された「人生色いろ!の巻」では、“両さん”こと両津勘吉が冒頭でどんな返事をしたかによってその後の展開が変わっていくという、まるでアドベンチャーゲームのような2つのストーリーがページの上下で同時に進行。おとぎ話のようなちょっとひねったオチまで含めて、実に秀逸なエピソードでした。

ほかにもコミックス145巻に収録された「20年今昔物語の巻」では、ページの上半分は2004年、下半分は1984年を舞台に描いた2つのストーリーを同時に展開。84年バージョンのほうは、しっかり84年当時の秋本治氏の絵柄で描かれていたのも印象的です。

■両さんの姿が一切登場しない珍エピソード
コミックスの第63巻に収録された「想像力漫画の巻」というエピソードも実にユニーク。罰当たりなことをした両さんが、ある日突然透明人間になってしまうという内容です。

コメディやギャグ漫画で主人公が透明人間になるというネタはたまに見かけますが、半透明になった姿で描かれたり、読者に姿は見えますがほかの登場人物からは見えていないという描写が定番。しかし、『こち亀』の場合は、透明人間になった両さんの姿は一切描かれておらず、そこに“存在する”という体で話が進んでいきます。

そして、この回の面白いところは、冒頭の扉ページに両さんのいろんな表情が描かれた「パターン表」が掲載。透明状態の両さんが現在どのような表情をしているのか、コマの外に注釈としてアルファベットが記載され、読者はパターン表と照らし合わせながら両さんの表情を読み取るという画期的な試みが行われました。

■登場人物もおもわずツッコんだ「すさまじい実験回」
作者も認める実験回として忘れられないのが、コミックス第151巻に収録されたエピソード。そのタイトルは「ページめくりにくいと言わないで!の巻」です。

この回は冒頭からページを横に使って描かれていて、読者はコミックスを90度左に傾けないと吹き出しの文字がちゃんと読めません。しかも作中にはページが少しずつ回転するような場面もあって、タイトルのとおりページがめくりにくい……というか純粋に読みにくいシーンが続出しました。

困惑する読者を予想したかのように、作中で麗子が「今回の読みにくくない?」と指摘しており、両さんは読者の脳の活性化のために「わざと(本を)グルグル回させているんだ!」と作者の意図を代弁しています。

しかもこの回の中には、絵がまったくない「セリフのみの漫画ページ」も登場。秋本治氏の独創的なアイデアがギッシリ詰まった、かなり特異なエピソードと言えるでしょう。

■まさかの壮大なドッキリ!?
コミックスの第69巻「両さんメモリアル」というエピソードは、いろんな意味で読者を驚かせた伝説的な回です。

このエピソードの終盤に両さんは、警察官を辞めて長い旅に出ることを宣言。その発言のあと、見開きのページに「長い間ご愛読ありがとうございました」「また会う日までさようなら」などと書かれ、手を上げて去る両さんの姿が描かれています。

連載が終わったのかと思いきや、これは両さんがしかけた「ニセの最終回」というオチ。すぐに『新こちら葛飾区亀有公園前派出所』「新たなる旅立ちの巻」が始まりますが、両さんの悪ふざけに怒った大原部長が「ほかの漫画にいっちまえ!」と、両さんを『ドラゴンボール』の世界(ナメック星)に追いやるというラストもインパクトがありました。

このほかにも、ふつうの漫画では考えられないような実験的なエピソードがたくさん描かれた『こちら葛飾区亀有公園前派出所』。コミックスを読み返すと、いまだに作者の秋本治氏の斬新かつ自由な発想に驚かされることが多々あります。

※全文はリンク先で


【こち亀・秋本治 読者を驚かす斬新な発想が冴え渡る 『伝説の実験回』をご紹介!】の続きを読む